2021年から新型コロナウイルスの影響で、リモート勤務が多くなり、オフショア開発を活用するシステム開発が進んでいます。今回、Miichisoftは5年間のオフショア開発の経験で、日本とベトナムでのオフショア開発の現状と動向について解説します。
1. オフショア開発とは
オフショア開発とは、アプリとWebシステム等の開発業務を海外での子会社、または開発会社に委託することです。詳細はこの記事を参照ください。
2. 2023年のオフショア開発の動向
日本でのIT市場の動向
- IT企業だけでなく、非IT企業もオフショア開発の活用ニーズを持っています。
2000年代において、オフショア開発の主な目的はコスト削減でした。
しかし、ここ数年、IT人材不足が続いて、どうやってリソース確保が課題になっています。従って、日本会社は、リソース確保のため、長期間で取引できるパートナーを探す傾向があります。つまり、オフショア開発の主目的がコスト削減である時代は、すでに終わりを迎えていると判断しております。
IT系会社だけでなく、非IT会社もオフショア開発の活用されるトレンドがあります。DX導入による事業拡大のため、業務におけるIT適用に力を入れる企業が少なくありません。しかし、国内でのIT人材採用に費用と時間がかかりますので、オフショア開発の活用が1つの選択肢になります。オフショア開発が一般化しています。
- 海外拠点を設立する企業が増えていく。
国内でのIT人材不足という状況で、リソース確保の1つ方法として、オフショア開発会社に外注することを代わりに海外で拠点を構えます。現地のリソースを活用し、自社のサービスを運営したり、プロジェクトを開発したりすることができます。その上、日本で働く希望を持つエンジニアがいれば、日本へ派遣することができます。
- 英語でのオフショア開発
ここ数年、グーグル翻訳機の精度が高くなり、日本側とオフショア開発チームのコミュニケーションがスムーズに進めるようになりました。SlackとかChatworkとかといったツールでやり取りすることにより、コミュニケーションもより早くなっています。最近、グローバル人材を活用する傾向があり、英語で書かれている仕様、技術に関する資料が多少ありますので、英語でのオフショア開発会社に依頼する案件が増えています。
ベトナムでのオフショア開発市場の動向
- 単価上昇
今まで、人件費が安く、開発費が下がり、ほとんどの日本での案件を受注する国は中国です。経済が早く成長し、品質が高くなり、エンジニアの単価が日本国内での単価とほぼ同じになります。それからこそ、中国からベトナムをはじめ、アジアの国へ投資を移るトレンドがあります。従って、ベトナムでの単価も上昇していきます。ベトナムのエンジニアの能力は高く評価されています。
- 品質・人材力が充実
数年前、ベトナムのオフショア開発会社だといえば、日本側のチームの指示に従って、下流工程のみに対応できるというところですが、この数年、上流工程の部分も処理することでできるようになっています。また、ベトナムでは、ITに関する仕事をしているエンジニアは、高い収入を持っていますので、若者に魅力的な職業になっています。
- 提供価値追加と差別化
ベトナムオフショア開発会社の急増に従い、オフショア開発会社間での差別化が課題になっています。日本の発注側にとって選択肢が多すぎて、各社の特徴と強みがポイントになります。例えば、特定の技術領域に専門特化するか、開発体制を柔軟的に調整するか、開発支援をするかという差別化の例としてあげられると思いま。
3. なぜ人気の受注先がベトナムなのか?
- ベトナムのオフショア開発会社の品質と人材力が高く評価されています。
- 政治と経済の状況は他の国に比べると、安定的になっています。
- 時差は2時間ですが、作業開始時間が日本時間と一緒です。
- 文化・考え方は似ている部分があります。
それでは、なぜ、Miichisoftは良い選択肢なのだろうか。Miichisoftの会社概要と紹介ビデオをご覧ください。
オフショア開発の活用を検討しているお客様は、何かご相談がありましたら、お気軽にご連絡ください。