AI界からこんにちは!🚀
本日のニュースレターでは、以下の注目トピックをご紹介します。
・Google、ChromeにGeminiを統合
・Notion 3.0、AIエージェント機能を搭載してリリース
・YouTube、Veo 3と新AI機能をShortsに統合
Google、ChromeにGeminiを統合
Googleは、米国のMacおよびWindowsユーザー向けに、AIアシスタント「Gemini」をChromeブラウザに直接統合する重要なアップデートを発表しました。このアップデートには、将来的な自動タスク実行機能、AI検索モード、セキュリティ機能の強化など、さまざまな新機能も含まれています。
ChromeでのGeminiの新機能
現在、米国のユーザーで言語設定が英語の場合、Chromeの右上アイコンから任意のウェブページ上でGeminiと直接やり取りできます。AIアシスタントは、画面上のソースコードの解説など、複雑な情報をわかりやすく整理するサポートを行います。さらに、Geminiは複数のタブで同時に作業し、情報の比較や要約も可能です。旅行計画や商品の比較などに便利です。今後は、Googleカレンダー、YouTube、マップなどの他のGoogleアプリとの連携も強化され、会議のスケジュール作成や動画内の特定コンテンツ検索なども、現在のページを離れずに実行できるようになります。
Googleは、数か月以内にGeminiに「エージェント機能(agentic)」を導入する計画を発表しました。これにより、AIが複雑なタスクを自動で実行し、ユーザーの作業を補助できるようになります。たとえば、Geminiはウェブサイトへのアクセス、予約の取得、商品のカートへの追加を行い、ユーザーは最後の支払い操作だけを行えばよくなります。
Geminiに加え、Chromeのアドレスバーも“AIモード”にアップグレードされます。ユーザーは単純なキーワードではなく、複雑な質問を入力でき、閲覧中のページ内容に基づき関連質問も自動で提案されます。
さらに、ユーザー支援だけでなく、GoogleはAIを活用してセキュリティも強化します。Chromeは「Gemini Nano」モデルを用いて、AIによるフィッシング詐欺を検知・防止します。加えて、サポート対象のウェブサイトでは、古いパスワードが漏洩している場合にワンクリックで自動リセットできる機能も提供されます。
これらのアップデートにより、Googleはブラウザの役割を再定義しています。単なる情報検索ツールから、AIが積極的にタスクを実行し、ユーザーを保護するスマートハブへと進化しています。
Notion 3.0、AIエージェント機能を搭載してリリース
Notionは、バージョン3.0を正式にリリースし、新機能「Agents」を導入しました。このAIツールは、ユーザーの業務コンテキストを理解し、複雑なタスクを実行できるよう設計されています。日常的な手作業を自動化し、効率化することを目的としています。
Notion 3.0の新機能とは?
基本的に、Notion Agentは熟練のNotionユーザーのように情報にアクセスし、ワークフローを実行できます。従来のNotion AIは主に単一ページ上で質問に答えたり編集を行ったりするものでしたが、Agentは最大20分間、数百ページにわたる作業を自律的に行えるようにアップグレードされています。この能力は、Notion 1.0のコラボレーションワークスペース、Notion 2.0のデータベース、そして3.0で追加された実行機能の統合により実現しています。
Agentの能力は多くの実用例で確認できます。例えば、ユーザーはAgentにSlack、Notion、メールなど複数のソースから顧客フィードバックを集約し、構造化されたデータベースを作成するよう指示できます。また、会議のメモを自動で提案書に変換し、関連タスクを更新し、フォローメッセージを作成することも可能です。さらに、Agentは映画リストの管理や趣味の整理など、個人的な用途にも利用できます。
効率向上のため、ユーザーはAgentをカスタマイズできます。専用のガイドページを作成することで、作業の分類方法、回答のフォーマット、参照情報を教えることが可能です。ユーザーはさらに、Agentの名前やインターフェースも自由に設定できます。
Notionは将来的に「Custom Agents(カスタムAgent)」を導入する計画です。これらのAgentは、事前に設定されたスケジュールやトリガーに従って完全自動で作業を行うことができ、チーム全体で共有することも可能です。
総じて、Notion 3.0とAI Agentは重要なアップデートであり、Notionをより能動的で自動化された作業プラットフォームへと進化させます。繰り返しの作業をAgentに任せることで、ユーザーはより創造性や専門性を必要とするタスクに集中できるようになります。
YouTube、Veo 3と新AI機能をShortsに統合
YouTubeは「Made on YouTube」イベントで、クリエイター向けの新しいAIツール群を発表しました。CEOのNeal Mohan氏によれば、これらのツールは「AIは人間の創造性を支援するものであるべき」という信念のもと開発されており、新しいストーリーテリング手法を提供し、視聴者がコンテンツをより簡単に発見できるよう支援します。
YouTubeの新しいAI機能
今回のアップデートの中心は、Google DeepMindの動画生成モデルVeo 3のカスタム版をYouTube Shortsに統合したことです。この機能により、ユーザーはテキストコマンドだけで、縦型の短い動画を音声付きで作成することができます。ユーザーは「作成」ボタンを押し、Shortsのインターフェースに表示されるきらめきアイコンを選択することでアクセスできます。現在、このツールは米国、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドで提供されており、ベトナムではまだ利用できません。
今回のアップデートでは、YouTube ShortsへのVeo 3統合だけでなく、クリエイターの創造性を支援するためのさまざまなAIツールも導入されています。これらのツールは、コンテンツ制作のプロセスを簡素化し、新しい表現方法を提供することを目的としています。
「Edit with AI」機能は、撮影した素材から自動で動画の下書きを作成することが可能で、編集作業の効率化に寄与します。また、「Speech to Song」機能では、会話や音声をユニークな音楽に変換でき、クリエイターは独自の音声コンテンツを簡単に楽曲化できます。
さらに、YouTubeはYouTube Studioの管理ツールの機能も強化しました。特に、顔認識技術が拡張され、パートナープログラムに参加しているクリエイターは、自分の顔や画像が無断で使用されている動画を検出し、削除を依頼できるようになりました。この機能により、クリエイターは自身の権利をより適切に保護することができます。
今回のアップデートには、AIチャットボット「Ask Studio」(現在は米国のみ提供)、動画を複数のチャンネルで公開できる共同編集者の追加機能、タイトルのA/Bテスト機能なども含まれています。さらに、口の動きに同期した自動音声吹き替えツールも、限定テスト段階で導入されています。
これらのアップデート全体から、YouTubeがクリエイターコミュニティを支援するためにAIへの投資を強化していることが分かります。新しいツールは、コンテンツ制作のプロセスをより簡単で多様にするだけでなく、クリエイターが自分の作品を効率的に管理し、プラットフォーム上で保護する手段も提供しています。
終わりに
本日の内容が、皆様のAI技術の活用や情報収集の一助となれば幸いです。
もし本メールの内容がご参考になりましたら、ぜひご関心のあるご同僚やご友人とも共有いただけますと幸いです。
皆様に有益な情報をお届けできるよう、今後も注目トピックを厳選して配信してまいります。
次回のニュースも、ぜひご期待ください。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。