AI界からこんにちは!🚀
本日のニュースレターでは、以下の注目トピックをご紹介します。
・ChatGPTは「質問応答AI」から「多機能な業務パートナー」へ進化中
・YouTube、AIを活用した2つの新機能を発表・検索と動画発見の体験が一新へ
・Google Gemini Liveとは?音声と視覚で対話する次世代AI体験
CHATGPT
ChatGPTは「質問応答AI」から「多機能な業務パートナー」へ進化中
ChatGPTを単なるQ&Aツールとして使用しているユーザーは少なくない。しかし、GPT-4 Plusプランを利用しているのであれば、既に「記憶」「データ処理」「共同作業」という3つの高度な機能を活用可能であり、日々の業務効率を大幅に向上させることができる。
この3つの機能はそれぞれ、ユーザーの情報を保持する「Memory」、複雑なデータ分析を行う「Code Interpreter」、そしてビジュアルに作業を構成できる「Canvas」で構成されている。OpenAIは正式に「MCP」という呼称を用いてはいないが、「Memory・Code・Process」の頭文字を取ったこの略語は、AIの可能性を象徴する新しい概念として利用者の間で自然に定着しつつある。
特筆すべきは「記憶」機能である。これはユーザーの名前を覚えるだけでなく、進行中のプロジェクト、ドキュメントの文体、ビジネスの目標など、多くの情報を継続的に記録・活用する。例えば、定期的に資料を作成するユーザーにとって、毎回一から指示する必要がなくなるため、AIの応答精度と作業効率が徐々に向上する。また、過去のやり取りを踏まえたレスポンスにより、業務における文脈の連続性が確保される点も大きな利点である。
これらの機能を駆使することで、ChatGPTはもはや単なるAIではなく、信頼できる「業務パートナー」として日々の仕事を支えてくれる存在になりつつある。
出典:ChatGPT
従来「Code Interpreter」として知られていた機能は、現在「Advanced Data Analysis」という新名称のもと、さらにパワーアップして提供されている。ExcelやCSV、PDFといったファイル形式のデータを、コーディングの知識なしで扱えるようになり、AIに依頼するだけでデータの抽出、月別分析、合計値の計算、エラーチェック、グラフ作成などが瞬時に行える。これにより、日常的に報告書や営業データを扱う現場において、専門的なソフトや人材に頼らずとも業務効率が大幅に向上する。
また、ChatGPTには「Canvas」という新しいワークスペースも導入された。これは、業務メモやアイデアを整理しながらプロジェクトを構築できるインターフェースで、まるでNotionやTrelloのようにタスクや情報を視覚的に管理できる。テキストでの対話と並行して、長期計画を立てたり、業務の進行を整理したりすることが可能であり、AIを「共同作業のパートナー」として活用できるのが大きな利点である。
こうした機能は、技術者だけでなく、マーケティング担当者や個人経営者、教育従事者など、幅広い職種に役立つ。たとえば「在庫確認と顧客対応、さらに3媒体の投稿を準備したい」といった日常業務にも、ChatGPTは必要な情報を記録し、適切な分析や提案を交えながら、業務の一連の流れをスムーズに進行させてくれるのである。
AIの発展は単なる知能の向上ではなく、ユーザーとともに業務をこなす「パートナー」としての機能強化にある。発想を人間が担い、実行と記録をAIがサポートしながら、徐々に使用者の好みに合わせて学習する。このような実践的な人機協働の形が、すでに現実のものとなっている。未来の話ではなく、今日からでも導入できる実用的な手段である。
現在、GPT-4 Plusを契約しているにもかかわらず、質問応答や簡単な翻訳、文章生成にとどまっているとすれば、AIの本来の能力を十分に活かせていない可能性がある。記憶機能の設定、データ分析モードの活用、Canvasによる業務可視化などを試すことで、ChatGPTは日々の業務を支える「中心的存在」へと役割を拡大するだろう。
業務の自動化やパーソナライズが求められる時代において、AIを戦略的に使いこなす力こそが競争優位となる。「特別なこと」をする必要はない。ただ、正しい一歩を踏み出すだけで、ChatGPTは従来の枠を超えたパフォーマンスを発揮し始めるのである。
YOUTUBE
YouTube、AIを活用した2つの新機能を発表・検索と動画発見の体験が一新へ
YouTubeは、AI技術を用いた2つの新機能を導入することで、ユーザーの検索体験とコンテンツ発見プロセスをさらに洗練されたものにしようとしている。情報収集、学習、興味のある動画へのアクセスがよりスムーズになることを目指しており、これまで一部ユーザーのみに提供されていた会話型AIツールの一般開放も大きな話題となっている。
出典:GettyImage
検索に革命:AIが提案するインタラクティブなカルーセル
新たに加わった1つ目の機能は、検索時にAIが関連動画をピックアップし、視覚的に整理されたカルーセルとして提示するものである。単なる動画の羅列ではなく、テーマに対する概要や補足情報も含めて表示されるため、より直感的かつ効率的に目的の情報へたどり着くことが可能になる。
例として、「ハワイのおすすめビーチ」と検索すると、AIが複数の動画から最適なクリップを選び、火山性ビーチや人気のスノーケリングスポットを紹介する形で表示する。旅行の計画を立てる際にも、有用な参考資料として活用できる。
現在は、米国のYouTube Premiumユーザーを対象に、旅行やショッピング、ローカルアクティビティに関連するキーワードに限定して試験運用が行われている。
会話型AIツール、無料ユーザーにも段階的に解放
今回の発表の中で最も注目されている新展開の一つが、会話型AI機能の対象拡大である。従来はPremiumメンバーのみが利用できたこの機能は、教育コンテンツの理解を深めたり、関連動画の提案を受けたりする手段として活用されていた。
数日以内に、アメリカの一部無料ユーザーもこの機能にアクセスできるようになる予定であり、YouTubeがAI技術の民主化を進める大きな一歩といえる。ユーザーは、動画視聴中にAIとリアルタイムで会話しながら、未知のテーマを探索することが可能となる。
出典:GettyImage
インテリジェントな動画視聴体験を目指すYouTubeの方向性
これらのアップデートは、YouTubeが動画視聴体験の質を大きく引き上げるためにAIを積極活用していることを示している。検索制度の向上にとどまらず、コンテンツの要約や分析、提案を通じて、視聴体験そのものがより対話的で個別最適化されたものへと変化しつつある。
今後は、さらに多様な機能が追加される見込みであり、AIがユーザーのニーズに合わせてより柔軟に支援できるようになるという。これらの新機能は、将来的にはベトナムを含む他の地域でも段階的に展開される予定である。
Google Gemini Liveとは?音声と視覚で対話する次世代AI体験
Googleの新しいAI機能「Gemini Live」は、会話型AIとのリアルタイムな音声対話を可能にし、まるで人と話しているかのような自然な応答を実現するサービスである。Geminiシリーズの一部として開発されたこの機能は、スピーディーな返答と文脈理解、そして柔軟なコミュニケーション力を兼ね備えている。
特に注目すべきは、画面に表示されている画像やカメラを通じた視覚情報にも対応できるマルチモーダルAI技術である。ユーザーは音声で質問をしたり、画像を見せたりするだけで、翻訳、ガイド、説明、創作のサポートなど多様な作業をAIに任せることができる。
Gemini Liveは、Google AI StudioやGeminiアプリからアクセス可能で、個人利用や開発者向けに一定の無料枠が設けられている。高度なAI体験を、特別な準備なくすぐに試せる点が、今後の普及を後押しする要素となっている。
出典:Gemini Live
Gemini Liveでできること:想像を超えるスマートアシスト体験
Gemini Liveには、ユーザーの画面上に表示されている内容を読み取って理解する能力が搭載されている。このため、ユーザーは画面を見せながら現在の状況や次にやるべきことをAIに尋ねることができる。たとえば、プログラミング初心者がManusでコードを書いているときでも、Gemini Liveを起動するだけで、手順を明確に、わかりやすくナビゲートしてくれる。まさに頼れる賢いアシスタントが常にそばにいるような感覚だ。
さらに、Gemini Liveは自然な音声での会話が可能で、話し方のテンポや声の抑揚も人間らしく設計されている。ユーザーの好みに合わせて声をカスタマイズすることも可能で、日常的に使いたくなるような心地よさがある。
また、Geminiはカメラを通じて視覚情報にも対応する。物体や場所をカメラで映しながら「これは何?」「どのくらい水をやればいい?」と尋ねると、すぐに回答が返ってくる。細かい説明を入力する必要はない。
たとえ、パンクした自転車や壊れた家電の修理といった未経験の作業でも、カメラを向けて質問すれば、手順を1つずつ丁寧に案内してくれるため、初心者でも安心して対応できる。
Gemini Liveは、カメラを通じて映された映像から文脈を理解し、自然に対応する高度な認識能力を備えている。たとえば、スピーカーにカメラを向けて「低音の調整ボタンはどこ?」と尋ねると、AIはその映像を記憶し、適切な位置を即座に教えてくれる。ユーザーが同じ情報を繰り返す必要はない。
さらに、外国語の看板やレストランのメニューをカメラで映すだけで、Geminiが重要な情報を抽出し、その場で翻訳してくれる。たとえば、「このメニューにベジタリアン料理はある?」と聞くだけで、すぐに答えが返ってくる。
Geminiは単なる応答機能にとどまらず、創造的な提案も得意としている。部屋のインテリアに悩んでいるときには、カメラを室内に向けて「リビングをもっと広く見せるには?」と尋ねれば、実用的で現実的なアドバイスが得られる。
操作性も非常にシンプルで、Android端末であれば「Hey Google」と呼びかけるだけで会話を開始できる。中断も再開も自由で、ユーザーの生活リズムに柔軟に対応する。
Gemini Liveは、人間とAIとのインタラクションに新たな次元をもたらす革新的な機能である。高度でありながら親しみやすく、あたかも本物の人間と対話しているかのような体験を実現している。ぜひ一度、その違いを体感してほしい。
終わりに
本日の内容が、皆様のAI技術の活用や情報収集の一助となれば幸いです。
もし本メールの内容がご参考になりましたら、ぜひご関心のあるご同僚やご友人とも共有いただけますと幸いです。
皆様に有益な情報をお届けできるよう、今後も注目トピックを厳選して配信してまいります。
次回のニュースレターも、ぜひご期待ください。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。