IT初心者はJavaScriptを学んでいる際に「Node.js」という単語を目にすることがあると思いますが、JavaScriptとどういった関係性があるのでしょうか。2009年にリリースされた実行環境のことですが、今までもNode.jsは具体的にどういうことか、JavaScriptとどんな違いがあるか分からない方も多いかも知れません。
そこで、現在2023年のJavaScriptとNodeJSの違いを解説します。
1.JavaScriptとは何ですか?

JavaScriptは、1995年に初めて公開されたフロントエンドプログラミング言語であり、NetscapeのBrendan Eichによって作成されました。これはユーザーと対話型の動的なHTML Webページを構築するための軽量なオブジェクト指向スクリプト言語です。JavaScriptはゲーム開発やモバイルアプリ開発などにもよく使用されます。以前はWebページの開発でのみ使用されていましたが、現在ではAndroid、iOS、Windows向けのさまざまなアプリケーションの開発にも利用できるようになっています。
JavaScriptは非常に複雑なため、開発者はそれをシンプルにするために、ReactJS、AngularJS、VueJS、Express JSなどの純粋なJavaScriptの改良版のフレームワークを作成しました。これらのフレームワークのおかげで、JavaScriptはクライアントサイドとサーバーサイドの両方で使用できるようになりました。
1.1. JavaScriptがおすすめ理由:
- オープンソースで軽量な言語です。
 - JavaScriptはコンパイルを必要としないため、高速です。
 - フロントエンド開発とバックエンド開発の両方に使用されます。
 - 他の言語とも使用できます。
 - JavaScriptを使用してインタラクティブなインターフェースを作成可能です。
 - JavaScriptだけを使用して完全なアプリケーションを開発できます。
 - JavaScriptは最も人気のある、広く使用されているプログラミング言語の1つであり、そのため、行き詰まった場合に助けてくれる開発者の大規模なコミュニティが存在します。
 - さまざまなアプリケーションに使用できる非常に柔軟な言語です。
 - JavaScriptはHTMLを追加してDOMを操作することが可能です。
 
1.2. JavaScriptの知るべき制限:
- 限られたライブラリ
 - クライアント側のJavaScriptは、ファイルの書き込みまたは読み取りをサポートしていません。セキュリティのみの目的です。Node.jsよりも安全性が低いです。
 - 単一のエラーがWebサイト全体を破壊する可能性があります。
 - 動的言語であるため、開発者は大きな間違いを犯しやすく、デバッグも困難です。
 - 単一継承のみをサポートし、多重継承はサポートしません。
 
2. NodeJSとは何ですか?

JavaScriptはもともとクライアント側で使用するために開発されました。JavaScriptコードを実行するエンジンはWebブラウザーにのみ存在するため、JavaScriptはWebブラウザーのみで実行できます。その後、多くの開発者がJavaScriptをサーバー側でも使用したいと考えまして、V8エンジンを使用してNodeJSという名前のランタイム環境を開発しました。Node.jsは、2009年にRyan Dahlによって開発されました。Webアプリ、リアルタイムチャットアプリ、コマンドラインアプリ、サーバーAPI、およびマイクロサービスの作成に人気があります。
JavaScriptのフレームワークであるとよく誤解されますが、代わりにNode.jsはWindows、Unix、Linux、Macなどのほぼすべてのオペレーティングシステムで実行できるオープンソースのランタイム環境であり、C、C++、JavaScriptで書かれています。
2.1. NodeJSがおすすめ理由:
- 最小限のモジュールを備えた軽量なフレームワークです。
 - クロスプラットフォームアプリケーションです。つまり、Windows、Unix、Linux、Macなどで実行できます。
 - V8エンジンを使用して開発されているため、コード実行が非常に高速です。
 - 高いパフォーマンスです。これは、Node.jsがイベント駆動型のノンブロッキングI/Oモデルを使用しているためです。
 - Node.jsは非常に高いスケーラビリティです。大規模で複雑なアプリケーションの作成に使用できます。
 
2.2. NodeJSの知るべき制限:
- 対応しているサーバーが少ないです。
 - マルチスレッドプログラミングをサポートしていないため、CPU使用率が高いタスクや重いコンピューティングアプリケーションの開発には適していません。
 - APIは定期的に変更されるため、開発者は互換性を維持するためによくコードベースを変更する必要があります。
 - Node.jsにはHTMLタグを追加する機能がありません。
 
3. JavaScriptとNodeJS の比較
JavaScript と Node JS の比較について下の表に説明します。
| 比較点 | JavaScript | Node JS | 
| 概念 | Webブラウザのみで実行できるオープンソースの軽量スクリプト言語です。 | JavaScriptをWebブラウザの外部で使用できるようにするオープンソースのクロスプラットフォームランタイム環境です。 | 
| タイプ | プログラミング言語 | ランタイム環境 | 
| 専攻サーバ | クライアント側で使用されます | サーバー側使用でされます | 
| エンジン | JavaScript は、Spider Monkey、V8、JavaScript Core など、どのエンジンでも実行できます。 | Node JS は V8 エンジンでのみサポートされます。 | 
| 使用目的 | ネットワークセントリックのアプリ構築に設計されています。 | これは、複数のプラットフォームで実行されるデータセントリックのリアルタイム アプリケーション向けに設計されています。 | 
| 言語 | C++ で書かれています。 | C、C++、JavaScript を使用します。 | 
| パフォーマンス | Nodejsほど高速ではありません。 | Node.js はイベント駆動型のノンブロッキング I/O モデルを使用しているため、より高速です。 | 
| 使用する企業 | Google、Shopify、Udacity、Sendgrid、Groupon、Okta、Instacart、… | Netflix、Hapi、ウォルマート、Paypal、Linkedin、Trello、Medium、eBay、… | 
表1.JavaScript と Node JS の比較
4. FAQ
Q1: JavaScript は Node.js とどう違うのですか?
JavaScriptは、どんなエンジンでも動く軽量かつクロスプラットフォームなクライアント側のスクリプト言語です。一方、Node.jsはV8エンジン上で動作し、サーバーサイドで利用されるJavaScriptのための貴重なライブラリを含んだランタイム環境です。
Q2: JavaScript は Node.js よりも優れていますか?
JavaScriptは、Webベースアプリを作成するために使用できる汎用のコンピューター言語です。Node.jsはJavaScriptの実行環境です。どちらも重要であり、密接に関連しています。
Q3: Node.js と JavaScript の大きな違いは何ですか?
JavaScriptは、JavaScriptエンジン上の任意のブラウザの実行できるプログラミング言語です。Node.jsはJavaScriptのランタイム環境です。Node.jsはV8エンジン上だけで動きます。
Q4: Node.js はより学びやすいですか?
JavaScriptをすでに知っている場合は、Node.jsを学習してみてください。JavaScriptの方がずっと簡単です。
Q5: JavaScript はバックエンドですか?
JavaScriptは、フロントエンドとバックエンドの両方で使用できるプログラミング言語です。
5.JavaScriptとNodeJS:最終的な決定?
- JavaScriptと呼ばれる高レベルで軽量なオブジェクト指向プログラミング言語は、基本的にすべてのWeb開発者がWebページ、Webアプリ、モバイルアプリ、およびビデオゲームの構築に使用します。
 - Node.jsは、ブラウザの外でJavaScriptを実行にし、重要な機能を備えてJavaScriptをさらに強力にするため、JavaScriptの拡張機能であると言えます。ブラウザの外で働きたい場合は、Node.jsはよい選択です。
 - JavaScriptは主にWebアプリやクライアント側のフロントエンド開発に使用されますが、Node.jsはサーバー側のバックエンド開発に使用されます。
 - ゲーム開発やアートにおいて、JavaScript は広く普及しています。HTML5 で豊富なグラフィックスを操作することが可能です。VR/AR ・エンタープライズ アプリ開発にJavaScript はよく使われます。一方、Node.jsはまだ新しいフレームワークで、ゲーム・VR/AR・エンタープライズアプリ開発にNode.jsの使用に慣れている開発者が少ないです。
 - 大規模な開発では、Node.jsの厳密なエラーチェック機能が有効です。 一方、小規模で高速な開発を行う場合は、型を指定する必要がない JavaScript の方が適しています。
 
6.まとめ
JavaScriptとNode.JSはどちらも、大規模な開発者コミュニティを持つ人気のあるプログラミング言語です。 どちらの言語にも長所と短所がありますが、最終的にはあなたのニーズ・目的によって異なります。 サーバー側またはクライアント側の開発に使用できる言語が必要な場合は、JavaScript が良い選択です。 ただし、サーバーサイド開発用に設計された言語が必要な場合は、Node.js の方が良い選択肢です。
Miichisoftはウエブやモバイルアプリ開発に強みがあるベトナムのテクノロジー会社であり、日本のお客様向けのクロスプラットフォームでの開発に数多くご支援してきました。JavaScriptとNode.jsなどの経験が豊富で、熟練した開発者チームがあり、100万回以上のダウンロードと使用を誇るモバイルアプリプロジェクトをはじめ、計150以上のプロジェクトを開発してきました。クロスプラットフォームでの開発、モバイル開発に興味のある方は是非、ご連絡ください。
                                                            
                            
                            
													![[2023] Web開発:CorePHPとLaravelのテクノロジー対決](https://miichisoft.com/wp-content/uploads/2023/08/58278c083b79e927b0682.png)




