「スポーツアプリをスクラッチから開発すると、どんなプラットフォームを使用すればよいでしょうか?」モバイルアプリを開発する時、多くの開発者はこの質問を自問するでしょう。下の記事で、あなたの質問を解決し、モバイルアプリの開発にFlutterと Firebaseの素晴らしい統合についてお話します。
これら2つのテクノロジープラットフォームとは何なのか、相互にどのようにサポートしているのかについては、以下の記事でご説明します。
1. FlutterとFirebaseの概要・主な機能
1.1. Firebaseの概要・主な機能
「Firebase」は、2011年にFirebase社のシリコンバレー発のスタートアップが開始したクラウドサービスで、MBaaS(Mobile Backend as a Service)と呼ばれるモバイルやWebアプリのバックエンド処理向けのサービスにカテゴリされます。2014年にGoogleに買収され、Googleの持つクラウドプラットフォームGCP(Google Cloud Platform)に統合されました。AWSと同様に、Firebaseは最も人気のあるクラウドグプラットフォームの一つです。
Firebaseの主な機能には以下があります。
- Firebase Realtime Database:アプリ間でデータをリアルタイムで保存・同期できるクラウドホスト型NoSQLデータベースで、使いやすいデータベースです。リアルタイムの共同作業やチャットアプリケーションなどによく使用されます。
- Authentication:Firebaseは、開発者がメール/パスワード、Google、Facebookなどのプロバイダと協力する時、ユーザーの認証と認可を処理するための使いやすい認証システムを提供するため使われています。
- Cloud Firestore:柔軟でスケーラブルなデータベースドキュメントデータベースNoSQLで、Web、モバイル、サーバー開発にリアルタイムの同期とオフラインサポートを提供します。Firestoreは、複雑でスケーラブルなアプリケーションの構築に適しています。
- Cloud Functions:Firebaseを使用して、Firebase機能やHTTPSリクエストによってトリガーされるイベントに応答してサーバーサイドのコードを実行できます。これにより、独自のサーバーを管理せずにアプリ機能を拡張することができます。
- Cloud Storage:Firebaseは、画像、動画、その他のファイルなど、ユーザーが生成したコンテンツを安全に保存するためのクラウドストレージを提供します。
- Hosting:Firebase Hostingは、Webサイトや静的/動的コンテンツを高速かつ安全にマイクロサービス向けのホスティングサービスを提供します。
- Cloud Messaging:「Cloud Messaging」は、クロスプラットフォームで通知を無料送信できるサービスです。iOSやAndroidといった異なるデバイス、プラットフォーム間でのメッセージを無料で送受信ができます。
- Analytics:Firebaseは、ユーザーのエンゲージメント、アプリの使用状況、ユーザー行動を追跡するための強力な分析ツールを提供しています。これにより、開発者は洞察に得たデータに基づいて意思決定を行うことができます。
- Crashlytics:「Firebase Crashlytics」は、AndroidとiOS、Flutter、Unity向けのクラッシュ分析サービスです。リアルタイムでアプリのクラッシュ分析を行い、クラッシュがユーザーに与える影響の測定やクラッシュの原因を特定します。
プロジェクトにおいてFirebaseを活用する可能性を検討される際には、Firebaseの利点と課題に関する知識を得ることが肝要です。関心をお持ちの皆様には、クリックしてFirebaseのメリットとFirebaseの課題に関する論文をご参照いただけます。
1.2.Flutterの概要・主な機能
Flutterは、モバイルアプリの開発に特化した2017年にGoogleによってリリースされた比較的新しいオープンソースフレームワークの一種です。アプリやソフトウェア開発を行う際に必要となる機能や基本的な骨組みをまとめたフレームワークとして、また、機能性と将来性の高さから、開発期間やコストを抑えて、システム開発を実現しやすくなることができると、Flutterをシステム開発に導入するエンジニアも少なくありません。
近年、Flutterは従来の古いフレームワークに比べて、より協力で、ダイナミックなフロントエンドフレームワークとして知られています。特に、FlutterとJavaの比較分析が注目を集めております。関心をお持ちの方には、FlutterとJavaの徹底的な比較・使用例の分析の参考資料をチェックしてください。
Flutterの主な機能には以下があります:
- シングルコードベース:Flutterでは、一度コードを記述し、複数のプラットフォームに展開することができます。異なるプラットフォーム用に別々のアプリを開発する必要がなくなります。
- ホットリロード:Flutterにはホットリロード機能があり、アプリケーションのコードを編集している最中に、アプリ上で即座に変更内容が表示されます。これにより、開発者の開発プロセスが加速し、生産性が向上します。
- リッチなUI: Flutter は、開発者が視覚的に魅力的でカスタマイズ可能なユーザーインターフェイスを作成できるようにするために、事前に設計された幅広いウィジェットを提供します。 カスタムアニメーションとスムーズな遷移もサポートしています。
- ネイティブパフォーマンスの実現: Flutter アプリはネイティブ マシン コードにコンパイルされ、高いパフォーマンスとネイティブのようなユーザー エクスペリエンスを実現します。
- ネイティブ機能へのアクセス:Flutterは、カメラ、位置情報、センサーなどのネイティブデバイスの機能にアクセスするための豊富なライブラリやプラグインを提供します。
- 豊富なリソースのアクセス:Flutterには、活気のある開発者コミュニティがあります。そのため、開発に役立つリソース、ライブラリ、パッケージが豊富に利用できます。
1.3. 下は Flutterと Firebaseの主な違いをまとめて、表にします
Flutter | Firebase | |
目的 | クロスプラットフォームアプリ構築に使用される | アプリのバックエンドの開発に活用できる |
フォーカス | フロントエンド | バックエンド |
開発元 | ||
オープンソース | 〇 | ✕ |
無料 | 〇 | 無料プランあり |
メリット | 1つの開発でマルチプラットフォーム化させることができるデザインの自由度が高いGoogleツールとサービスへのアクセスできる | 機能が充実しているオフラインでも利用することができる |
デメリット | 新しいフレームワークのため、人材を集めにくい | データが複雑化してくると逆に扱いづらくなる |
言語 | Dart | Swift、Objective-C、Java、Kotlin、JavaScript、C++、Unityなど |
ユーザー | Capital OneBMW Google | TrivagoLyftVenmo |
表1.Flutter とFirebaseの比較
2. Flutterと Firebase:モバイルアプリの開発に素晴らしい統合
以下は、モバイルアプリの開発にFlutter とFirebaseの統合を選択するべき主な理由です。
2.1. 市場投入までの時間短縮:
- Flutter は、iOS アプリと Android アプリに同じコードを使用するため、Android と iOS 用に別々に開発された同じアプリと比較して、アプリ開発の労力が半分に削減されます。
- Firebase はクラウドでホストされるNoSQL データベースが、クライアント間でのデータの保存と同期に役立つリアルタイム データベースを提供し、開発者がたくさんのデバイスを使用してデータにアクセスできて、共同機能の開発に役立ちます。「ユーザー認証機能」などのFirebase 機能も、アプリの開発を迅速化するのに役立ちます。
2.2. 開発時間・コスト削減:
- クロスプラットフォームであるFlutter は、同じ基本コードを使用して IOS アプリと Android アプリを作成でき、アプリの開発に必要な工数が半分に削減されます。さらに、編集した変更を即座に表示できる「ホット リロード」の機能や無料で豊富なウィジェットがあって、開発時間とコストを削減できます。
- Firebase は、データベースや API を作成しなくても、リアルタイムの更新と認証、ファイル ホスティング、分析などのための UI ライブラリと SDK を提供します。これにより、インフラストラクチャ、データベース、バックエンド マイクロサービスのホスティング、保守にかかる開発労力が軽減されます。
2.3. 安全で高性能なアプリ:
- Flutter はコードを他のコード表現に変換せず、直接にマシンコードを変換して、レートが優れています。また、独自のレンダリング エンジンを備えている「Skia」を使用して、安全で高性能なアプリを提供できます。
- Firebase は Flutterの同様に、非常に安定したウィジェットと機能を提供します。
2.4. 素晴らしい UI:
- Flutter は、業界で最高の UX、UI プラクティスである Material Design guidelinesを実装し、ビジュアル・モーション豊富なウィジェットを提供します。IOS および Android UI を模倣するのに役立つ「Material」ウィジェットと 「Cupertino」 ウィジェットも提供し、また、独自のレンダリング エンジンを使用するため、IOS と Android で同じように美しく見えるUIを提供します。
- Firebaseの提供するUI ライブラリと SDKが素晴らしい UIを作るのに役に立ちます。
3.FAQ
問1. モバイル向けの構築とWeb向けの構築はどう違うのですか?
ウェブアプリとモバイルアプリの開発は、どちらもオンラインとオフラインのアプリケーションを作る方法です。Webアプリケーションは、Webブラウザを搭載した端末であれば、誰でも実行することができます。一方、モバイルアプリケーションは、iOSやAndroidなどのモバイルOSでのみ使用できます。
問2.Flutterとは?
Googleが作ったFlutterフレームワークは、誰でも無料で使ってモバイルアプリを作ることができるフロントエンドフレームワークです。Flutterを使えば、iOSとAndroidの両方に対応したリアクトネイティブアプリを、単一のコードベースから作成することができます。
問3.Firebaseとは?
Firebaseはクラウドサービスで、MBaaS(Mobile Backend as a Service)と呼ばれるモバイルやWebアプリのバックエンド処理向けのサービスにカテゴリされます。2014年にGoogleに買収され、Googleの持つクラウドプラットフォームGCP(Google Cloud Platform)に統合されました。Firebaseは最も人気のあるクラウドグプラットフォームの一つです。
4.まとめ
Flutterはアプリのマルチプラットフォーム化を実現し、Firebaseはバックエンドの構築に役立ちます。どちらもアプリ開発にはなくてはならないものとなっていくでしょう。
Flutter とFirebaseの統合は、スケーラブルで機能豊富なアプリケーションの構築プロセスを簡素化します。二つの概念は関係が少ないが、両方相互によくサポートできます。Flutterは優れたUIフレームワークを提供し、Firebaseは包括的なバックエンドサービスを提供します。FlutterとFirebase共に使用して、リアルタイムデータ同期、認証、クラウドストレージ、アナリティクスなどの重要な機能を備えたパワフルなクロスプラットフォームアプリを開発することができる素晴らしいFlutter とFirebaseの統合についてお話します。
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