- 本記事では、近年仮想通貨などで注目されているブロックチェーン市場の規模と今後の展望についてご紹介します。
1. ブロックチェーンの概要
ブロックチェーンとは、そもそも何でしょうか。シンプルに言うと取引台帳を共有することのできるシステムの事を指します。
今では多くの人が当たり前に使っているインターネットは、デジタルデータのコピーが簡単に可能であることがメリットであり、同時にデジタルデータの価値を守りづらいというデメリットでもあります。
ブロックチェーンでは、取引台帳をブロックから次のブロックへの連結先を変更することによってデジタルデータを簡単にコピーできないようにすることに成功しました。
ドルや円などの通貨を取引する中央銀行のような特定の中央管理者がいないことが特徴です。一部の中央銀行や大企業に依存した通貨や情報の管理ではなく、分散して管理することによって、新しい秩序の構築を目指している動きでもあります。
2. ブロックチェーンの市場規模:日本国内での予測
ブロックチェーンの国内市場規模は今後どのようになっていくのでしょうか。
経済産業省の商務情報政策局 情報経済課が発表した「我が国経済社会の情報化・サービス化に係る基盤整備 (ブロックチェーン技術を利用したサービスに関する国内外動向調査)報告書概要資料」を参考にしながら、予測してみましょう。
ブロックチェーンは特定分野だけに限らず、その応用範囲を広げていくことが予測されます。
例えば上記資料では「オープン・高効率・高信頼なサプライチェーンの実現」に対して予測する市場規模が32兆円とされています。対象分野としては、小売り、貴金属管理、美術品などの真贋検証です。
市場規模だけへの影響でなく、産業構造全体に対する影響も考えられています。
例えば、今までのサプライチェーンでは、⼩売店、卸、製造で分断されていた在庫情
報や小売店に集中していた商流情報が共有されることで、サプライチェーン全体が活性化・効率化するとともに、製造側の交渉⼒の強化にもつながります。
また、電化製品は、最終消費者への販売後のプロダクトライフサイクルをトラッキング可能となり、売切りではないビジネスへ転換することが容易になることが予測されます。
3. ブロックチェーンの市場規模:世界予測
国内の市場規模に対して世界の市場規模はどうでしょうか。
ブロックチェーンの世界市場規模を予測する資料として、2019年9月に、IDC Japan 株式会社が発表した「Worldwide Semiannual Blockchain Spending Guide」があります。
ブロックチェーンソリューションへの世界的な支出は2023年に約159億ドル(日本円で約2兆円)になると予測されています 。
IDCは、ブロックチェーンの支出が2018年から2023年の予測期間を通じて堅調なペースで成長し、5年間の複合年間成長率(CAGR)が60.2%になると予想しています。これは2018年時点での予測であるため、今では当時予測した以上のスピードで市場規模が拡大しているでしょう。
4. ブロックチェーン開発の今後の見通し
今後、ブロックチェーン開発で注目されているキーワードの1つとしてDeFi2.0が挙げられます。
DeFi2.0の前に、そもそもDeFiとは何でしょうか。DeFiとは、2020年に登場した「分散型ファイナンス」のことです。DeFi 2.0とは、新世代のDeFi分散型アプリケーション(DApp)を表す用語です。簡単に言うと、ネット上にある無人の銀行のようなものです。
世界では銀行口座を持たない人も多く、そのような人達が銀行の機能である、預金・為替・融資を可能とするものとして注目されているのです。
DeFi1.0の障害は、DeFiプラットフォームのユーザビリティに関するものでした。初心者が分散型製品を使用することは困難であるため、アクティブユーザーの大多数は経験豊富な暗号通貨の愛好家に限定されていたのです。
そこでDeFi1.0で見られた問題をアップグレードして修正しようとする動きの結果生まれたのがDeFi2.0です。DeFi2.0では、より参入障壁を低くし、暗号通貨保有者に新しい収益機会を創出することを目的としています。
ブロックチェーンは元々金融の技術でDeFiとは相性が良く、2022年もDeFi市場は大きく盛り上がることが予想されています。
5. ブロックチェーン開発に強いMiichisoft
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