Web 3.0 インターネットの新時代

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2022年4月27日
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本記事では、最近話題になっているWeb3.0についてご紹介します。Web3.0は今後、注目すべきワードでもあるので基本を押さえておくとよいでしょう。

1. Web3.0の概念・誕生の背景

Web「3.0」ですので、まずはその前段階のWeb1.0、Web2.0についてご紹介します。脈絡に沿って理解すると、よりWeb3.0がなぜ必要なのか?その重要性が理解できるでしょう。

1.1. Web1.0

Web1.0の特徴を一言で言い表すと「閲覧中心」です。年代としては1990年代半ばから2000年代前半にかけてです。静的なHTMLで記述されたページが多く、情報発信するにもHTMLに対する知識・技術が必要でした。つまり使うことができる人が限定されていたわけです。

1.2. Web2.0

2000年中盤以降、Web 2.0は、Webにおける新たな潮流を象徴する代表的なキーワードとして度々言及されてきました。Web1.0の特徴的な違いとしては、閲覧だけでなく多くの人が発信する側になることができるという点にあります。

SNSやYouTubeの普及により、情報を閲覧するだけでなく、Web1.0の時の情報発信ほどには専門知識を持たずとも情報を発信できるようになりました。YouTubeを見ていても、ただの一般人がアップした動画が何十万回も再生されるのをよく見かけます。

1.3. Web3.0

「次世代インターネット」とも呼ばれるのがWeb3.0です。

簡単に表現するのであれば「分散型インターネットの時代」と言えるでしょう。Web 2.0 の中央集権性による問題を解消できる可能性を持つのが、分散管理型のWeb3.0です。この分散を可能とするのが、ブロックチェーン技術でもあります。ブロックチェーン技術はWeb3.0実現には欠かせない存在だと言えるでしょう。

2. Web3.0のメリット

2.1. セキュリティレベルが向上する

1つ目のメリットは、セキュリティレベルが向上することです。
ブロックチェーンを簡単に説明しますと暗号技術を使用して取引履歴を1本の鎖のように繋げて、正確な取引履歴を維持しようとする技術です。
そのブロックチェーン技術を活用した分散型ネットワークは、取引履歴などの情報を暗号化し、複数のユーザーの承認を経て取引を認める仕組みとなります。

ハッカーの立場から見ると、ブロックチェーン技術を活かしたサービスへのハッキングは非常に困難と言えます。また、これまでのように特定のサーバに情報が集約されるではなく、分散となりますので、同時に複数の端末を攻撃しなければハッキングができない為、セキュリティレベルが向上します。

2.2. 国境の制限なくサービスを利用できる

2つ目のメリットは、国境や人種の制限がなくサービスを利用できる、してもらえることです。
例えば中国には、グレート・ファイアウォールと呼ばれる検閲システムが存在し、中国政府により GoogleなどのWebサイトへのアクセスが禁止されています。それは国家が個人の情報を管理し、統制しているからです。

一方で、Web3.0では国家による個人情報の管理は機能しなくなります。ブロックチェーンでは中央集権的なサーバーは存在しないため、国家によるアクセス制限はできないからです。

Webシステム開発Web3.0のメリット

2.3. 個人情報の管理リスクの低減

3つ目のメリットは、個人情報の管理を自らできる点です。
ネットサーフィンをしていて、ある検索ワードでヒットしたサイトを閲覧した後、そのサイトと似ているサイトが広告に出てきた経験はないでしょうか。これは個人の行動履歴を追跡して表示する広告(リマケーティング広告)によるものです。

これをメリットだと感じるユーザーもいるかもしれませんが、監視されているようで良い気持ちにならない人も多いでしょう。Web3.0ではデータを自分で管理できるため、広告配信をできないようにすることも可能です。

3. Web3.0を活用したサービス例

Web3.0を活用したサービスもいくつか登場しています。ここでは、代表的なサービスを1つ紹介します。

3.1. Filecoin

Filecoinとは仮想通貨の一種で、分散型ストレージネットワークのトークンです。
「Web3.0」のブロックチェーンプロジェクトとして、早い段階から仮想通貨投資家の間で高い関心を集めていました。Filecoinは、ストレージの空いている部分を利用するスタイルが画期的で注目されるようになりました。

スマホなどのデジタルデバイスは既に世界の全人口を超える数がありますが、その半分近くのデバイスが使われていない(アイドル状態)とも言われています。この活用されていない状態のデバイスが持つ空きストレージを活用しようという試みをしているのです。

4. Michisoftはブロックチェーン開発に強みを持つ

Miichisoftはオフショア開発をはじめ、これまで多くのWebシステムやブロックチェーン開発のプロジェクトに携わってきました。専門知識だけではなく日本語も堪能するブリッジエンジニアが在籍しておりますので、日系企業様からのご依頼も柔軟に対応する事は可能です。

5. まとめ

以上、この記事では今までのWeb1.0, Web2.0の時代からWeb3.0に変化することでどのような変化が起きるのかについてご紹介してきました。

Web2.0は普段当たり前のように感じるかもしれませんが、Web3.0はまだ身近には感じていない人も多いかもしれません。しかし、ブロックチェーンを活用したサービスは既に登場しているため、近いうちに一般的に普及するでしょう。

この記事でご紹介したことが日常でのWebとの関わり方、お仕事・生活のお役に立てていただければ幸いです。

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