AIニュース速報|MIDJOURNEY、V1を正式リリース – 静止画から動画へ、AIによる創造力を新たな段階へ

AIニュース速報|MIDJOURNEY、V1を正式リリース:静止画から動画へ、AIによる創造力を新たな段階へ

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2025年6月23日
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AI界からこんにちは!🚀

本日のニュースレターでは、以下の注目トピックをご紹介します。

 ・MIDJOURNEY、V1を正式リリース:静止画から動画へ、AIによる創造力を新たな段階へ

 ・Google、「Search Live」を発表:AIと自然な会話でリアルタイム音声検索が可能に

 ・Grok AI、プロジェクトベースの新機能「Workspace」を導入:GeminiのGEMに対抗

MIDJOURNEY

MIDJOURNEY、V1を正式リリース – 静止画から動画へ、AIによる創造力を新たな段階へ

AI画像生成で注目を集めてきたMidjourneyは、新たな一歩として動画生成ツール「V1」を導入した。この新機能により、静止画像を動きのある短編動画へと変換することが可能となり、クリエイターの表現領域が大きく広がった。

V1の仕組み

V1は「image-to-video」モデルを活用し、ユーザーがアップロードした画像(Midjourneyで生成した画像も可)をもとに、約5秒間の短い動画を生成する。各画像に対して4つの異なるバージョンの動画が自動生成され、ユーザーはその中から最適なものを選択できる。

さらに、最大20秒までの動画延長や、プロンプト(テキストコマンド)を使った内容の微調整も可能で、創作の柔軟性と自由度が高い。

Midjourney AI video creating

出典:MIDJOURNEY

料金プラン

V1を利用するには、Midjourneyのいずれかのサブスクリプションプランへの登録が必要である。

  • ベーシックプラン(月額10ドル):高速GPU時間3.3時間分を提供し、約200枚の画像生成が可能。ただし動画生成はリソース消費が大きく、1秒の動画生成が画像1枚分に相当するため、GPU時間の使い方には注意が必要である。
  • ProプランおよびMegaプラン(月額それぞれ約60ドル/120ドル):より多くのGPU時間に加え、「Video Relax Mode」が提供され、生成数に制限のない動画作成が可能。ただし、処理には時間を要する。年間契約では20%の割引が適用される。

Midjourney AI prices

出典:MIDJOURNEY

SNS投稿への最適化

V1にはソーシャルメディアへの共有を意識した最適化機能も搭載されている。TikTokやInstagramなどへの投稿時に画質劣化を防ぐため、「Save for Social Media」オプションを利用することで、高画質を維持したままの共有が可能となる。

初期ユーザーからは、V1で生成された動画のクオリティと創造性の高さに驚きの声が上がっており、処理速度にも高い評価が寄せられている。今回のリリースは、GoogleのVeo 3など大手との競争に本格参入するための戦略的な一歩といえる。

GOOGLE

Google、「Search Live」を発表:AIと自然な会話でリアルタイム音声検索が可能に

Googleは、検索体験を次のステージへと導く新機能「Search Live」を発表した。ユーザーはリアルタイムで音声による双方向コミュニケーションが可能となり、AIとの自然な会話を通じて検索結果を得られるようになった。この機能は現在、米国において「Google Labs」のAI Mode登録ユーザーを対象にテスト提供されている。

Google AI news

出典:Google

会話を中断せず継続できる検索AI

Search Liveでは、ユーザーが話しかけるだけで、AIが音声および補足テキスト・リンクを用いて応答する。大きな特徴は、会話の文脈を維持できる点にあり、ユーザーは毎回同じ内容を繰り返す必要がない。

例えば、荷造り中に「ワンピースがしわにならない方法は?」と尋ねた後、「それでもしわが残っていたら?」と続けると、AIは前の質問との関連性を理解して回答を提示する。

マルチタスク対応と直感的なUI設計

ユーザーが他のアプリを開いた場合でも、会話はバックグラウンドで継続される。全ての対話履歴はAI Modeに保存され、後から参照可能である。

UIもユーザーフレンドリーな設計となっている:

  • 検索バー直下に「Live」ボタン
  • ミュート切り替え、音声の変更、文字起こしの閲覧機能
  • 画面ロック中も動作可能
  • これにより、移動中や作業中でもスムーズな検索体験が可能となる。

GeminiとQuery Fan-outによる高度な技術基盤

Search Liveは、Googleの次世代AIモデル「Gemini」と、Google検索エンジンの連携により成り立っている。この組み合わせにより、精度と信頼性を両立した回答が可能となっている。

加えて、「Query Fan-out」と呼ばれる技術によって、インターネット上の複数のWebサイトから情報を同時に抽出・統合し、幅広い視点からの返答を提供することができる。

今後の展望:視覚との統合を見据えて

Googleは今後、スマートフォンのカメラを用いてリアルタイムで画像に基づく検索や対話が可能な機能も導入予定としている。これにより、検索体験は「視覚」と「音声」の融合に向けて、さらに一歩先へと進化する見込みである。

現在のところ、Search Liveは米国における限定機能ではあるが、今後のグローバル展開も視野に入れており、キーワードに頼らない自然な会話による検索が、次世代の標準となる可能性が高まっている。

GROK AI

Grok AI、プロジェクトベースの新機能「Workspace」を導入:GeminiのGEMに対抗

xAI(Elon Musk主導)のGrok AIは、個別プロジェクトに特化したやり取りを可能にする新機能「Workspace」を実装した。GoogleのGeminiに搭載されている「GEM」との類似性も指摘されるが、GrokのWorkspaceはより柔軟かつ実践的な設計となっており、ユーザーの目的達成を長期的にサポートする仕様である。

Grok AI 1

出典:GrokAI

Workspace とは

このWorkspaceでは、特定の目的やプロジェクトごとにGrokとのやり取りを整理できる。初回に設定した「目的」や「タスク」はAIに記憶され、以降の会話で都度説明する必要はない。

例えば、「家計管理」「旅行コンテンツ制作」などのテーマを設定すれば、その範囲内でのAIの理解とアシストが維持される

Grok AI 2

出典:GrokAI

ファイル連携と記憶力で業務支援

PDFやExcelファイルをWorkspaceにアップロードすることで、Grokはその中身を把握し、ユーザーの質問に応じた回答を即座に返す。情報を繰り返し提示したり、前提を再説明する手間が省けるのが特長である。

この機能は、レポートの草案作成、研究資料の要点整理、長期的な計画書のドラフト化、プロジェクトの進捗管理といった多岐にわたるシーンで有効である。

Grok AI 3

出典:GrokAI

活用事例:教育から家計まで

Grok Workspaceは、毎回会話の背景を復元する必要がなく、継続的な支援が可能。

たとえば:

  • Python初心者向けの教材を読み込ませておき、特定の概念や演習について段階的に質問
  • 支出記録を日々登録することで、Grokが週次・カテゴリ別に自動的に集計

さらに、語学学習の進行管理、読書の記録、個人ブログ記事の構成管理、運動習慣のトラッキングなど、汎用性の高い使い方が期待される。

GEMとの差異とGrokの成長戦略

Google Geminiの「GEM」同様に、GrokのWorkspaceも対話の文脈を保持しつつ長期的にサポートするが、Grokはよりユーザー主導で自由に構成可能な点が差別化ポイントである。

こうした設計思想のもと、Grokは単なる会話AIにとどまらず、目標を共有し、文書や履歴とともに作業を続ける「パートナーAI」への進化を遂げようとしている。今後、個人の業務効率化やナレッジマネジメントの分野での活用がますます期待される。

終わりに

本日の内容が、皆様のAI技術の活用や情報収集の一助となれば幸いです。

もし本メールの内容がご参考になりましたら、ぜひご関心のあるご同僚やご友人とも共有いただけますと幸いです。

皆様に有益な情報をお届けできるよう、今後も注目トピックを厳選して配信してまいります。

次回のニュースレターも、ぜひご期待ください。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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