AI界からこんにちは！🚀
本日のニュースレターでは、以下の注目トピックをご紹介します。
・Microsoft BingがSoraモデルを活用した動画生成ツールを無料公開、AI活用の新たな一歩
・Samsung、Perplexityへの出資とAI技術統合を検討中
・Meta、AI活用で製品リスク評価を自動化
MICROSOFT BING
Microsoft BingがSoraモデルを活用した動画生成ツールを無料公開、AI活用の新たな一歩
Microsoft Bingは6月3日、OpenAIのAIモデル「Sora」を搭載した動画生成機能「Bing Video Creator」を自社アプリに組み込んだことを発表した。これにより、テキストから直接動画を作成する機能が、無料で一般ユーザーにも開放された。
従来、Soraを用いた動画生成はOpenAIの有料顧客に限定されていたため、今回の統合は無料提供としては初の事例となる。
出典：Microsoft Bing
現在、Bing Video Creatorはデスクトップ版では利用できず、たとえ「高速モード」を使用しても動画の生成には数時間かかる可能性がある。「高速モード」は数分での完了を想定して設計されているが、それでも時間を要する場合があるという。
Microsoftアカウントにログインしているすべての利用者は、Bingアプリから10本まで無料で動画を生成可能。それ以降の動画作成には、1本あたり100 Microsoft Rewardsポイントが必要となる。ポイントは、Bingでの検索やMicrosoft Storeでのショッピングなどを通じて獲得できる。たとえば、PCでのBing検索1回につき5ポイント、1日の取得上限は150ポイントである。
現在、同時に生成可能な動画は最大3本で、各動画の長さは固定の5秒。動画の長さを変更する機能は現時点で提供されていない。また、生成される動画の比率は9:16の縦型に限られており、SNSでの活用が想定されている。将来的には、16:9の横型フォーマットも順次導入される見込みである。
SAMSUNG
Samsung、Perplexityへの出資とAI技術統合を検討中
Samsungが、AI検索分野で急成長しているスタートアップ「Perplexity」への出資および技術提携を協議していることが明らかになった。交渉が成立した場合、PerplexityのAIソリューションがSamsung製スマートフォンに搭載される見込みだ。
具体的には、PerplexityのAIアプリおよびアシスタント機能が、出荷時から端末に標準搭載されるほか、同社のモバイルブラウザにAI検索機能が組み込まれる可能性もある。また、SamsungはBixbyの強化を目的としたAI技術の応用についてもPerplexityと協議を進めているという。
協議が順調に進めば、2025年内にも正式な提携が発表される可能性がある。
出典：Getty Image
Bloombergによると、Perplexityは現在5億ドルの資金調達を目指しており、企業価値は約140億ドルとされている。
なお、AppleもかつてSafariの検索エンジン候補としてPerplexityの導入を検討していたと報じられており、2025年4月にはMotorolaがPerplexityとの提携を通じてAI機能をスマートフォンに取り入れている。
META
Meta、AI活用で製品リスク評価を自動化
Meta社は、InstagramやWhatsAppなどの主要アプリにおけるアップデートに対し、新たに導入するAIシステムによって約90%のリスク評価を自動で行う計画を進めている。これは、NPRが確認した社内資料によって明らかとなった。
同社は2012年に米FTCとの取り決めにより、すべての製品や更新において、事前にプライバシー上のリスク評価を実施する義務を負っていた。これまで、この作業は大部分が人の手によって行われていた。
AIシステムの導入により、開発チームは業務内容に関する質問に回答し、その情報をもとにAIが即座にリスクの有無やリリース前に必要な要件を判断するプロセスに切り替わる。
出典：Getty Image
このような自動化により開発効率は高まる一方、Metaの元幹部は「AIだけでは重大なリスクを十分に察知できず、問題が顕在化してからでは対応が遅れる恐れがある」とNPRに対して警鐘を鳴らしている。
Metaの広報担当者は、「当社はこれまでに80億ドル以上をプライバシー関連の施策に費やしており、革新性と法令順守の両立を図っている」と述べた。
さらに、「私たちのAIシステムは、リスクの識別精度や判断スピードを日々向上させており、ユーザー体験の質も高めている。予測可能な低リスクの案件にはAIによる対応を適用し、複雑または新しいリスクについては人間の専門家によるレビューを引き続き行う」と説明している。
終わりに
本日の内容が、皆様のAI技術の活用や情報収集の一助となれば幸いです。
もし本メールの内容がご参考になりましたら、ぜひご関心のあるご同僚やご友人とも共有いただけますと幸いです。
皆様に有益な情報をお届けできるよう、今後も注目トピックを厳選して配信してまいります。
次回のニュースレターも、ぜひご期待ください。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
