オフショア開発を検討から導入まで分かりやすく徹底解説【2023年版】

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2023年2月13日
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プロジェクトを確実に成功させるにはどうすればよいでしょうか。確かに、オフショア開発の導入はコストの削減、リスク軽減など多くのメリットをもたらしますが、それにリスクも伴います。オフショア開発についてはで詳しく紹介しておりますので、興味のある方はぜひこちらの記事もご参照ください。

1. オフショア開発とは?なぜ必要なのか?

1.1 オフショア開発(オフショア開発、英語: offshore development))とは

オフショア開発(offshore development)とは、ソフトウェアやWebシステム、アプリケーションの開発を海外企業に委託することをいいます。企画や設計、納品は自社で行い、開発や実装を海外企業へ委託するなど分業化されることが多いです。

オフショア開発の目的は主に3つです。

(1) コスト削減

(2) リソース確保

(3) 優秀なエンジニアの確保

1.2 オフショア・ニアショア・オンショアの違いとは

それぞれの言葉を理解できるように大まかに説明していきます。

「オンショア」とは国内、いわゆる社内で開発することで、「オフショア」とは、海外の企業や法人に業務を委託・発注するという意味です。

一方、「ニアショア開発」とは、国内の地方エリアの企業にアプリ開発やシステム開発を委託する手法を表しています。いずれも、比較的人件費の安いエリアで開発を行うことによって、コスト削減が叶うことが主なメリットとなります。

つまり、オフショア・ニアショア・オンショアの違いは基本地域により区分されています。近年リモートワーク業務が増えている中で、コスト最適化のために海外に開発すを依頼する日本企業が多くなっており、オフショア開発の企業が続々現れています。

1.3 2023年のオフショア開発の動向

日本でのIT市場の動向

  • IT企業だけでなく、非IT企業もオフショア開発の活用ニーズを持っています。

2000年代において、オフショア開発の主な目的はコスト削減でした。

しかし、ここ数年、IT人材不足が続いて、どうやってリソース確保するかが課題になっています。従って、日本の企業はは、リソース確保のため、長期間で取引できるパートナーを探している傾向にあります。

つまり、オフショア開発の主な目的がコスト削減である時代は、すでに終わりを迎えているということです。IT系会社だけでなく、非IT会社もオフショア開発活用のトレンドがあります。

DX導入による事業拡大のため、業務におけるIT適用に力を入れる企業が少なくありません。しかし、国内でのIT人材採用には費用と時間がかかりますので、オフショア開発の活用が1つの選択肢になります。オフショア開発は一般化しているのです。

  • 海外拠点を設立する企業が増えていく。

国内でのIT人材不足という状況で、リソース確保の1つ方法として、オフショア開発会社に外注することの代わりに海外で拠点を構えるという方法があります。すると現地のリソースを活用し、自社のサービスを運営したり、プロジェクトを開発したりできます。

その上、日本で働きたいというたいというエンジニアがいれば、日本に派遣することができます。

  • 英語でのオフショア開発

ここ数年、グーグル翻訳機の精度が高くなり、日本側とオフショア開発チームのコミュニケーションをスムーズに進めることができることができるようになりました。SlackややChatworkといったツールでやり取りすることにより、コミュニケーションもより早くなっています。

また、最近は、グローバル人材を活用する傾向があり、英語で書かれている仕様、技術に関する資料が多少ありますので、英語でのオフショア開発会社に依頼する案件が増えています。

2. オフショア開発を活用する大きく3つのメリット

オフショア開発のメリットは主に3つです。

2.1 コスト削減

物価の安い海外企業へ委託すれば、コスト削減ができます。国内はIT人材不足により、需要が供給を上回っているため人件費が高騰しています。

この問題を解決するために、オフショア開発が選ばれているのです。

2.2 リソース確保

海外企業にシステム開発を委託すれば、リソース確保ができます。とくに、短納期のシステム開発では、多くのIT人材を確保しなければいけません。

しかし、国内はIT人材が不足しており対処できません。これらの問題もオフショア開発で解決できます。

2.3 優秀なエンジニアの確保

委託先の国に応じて異なりますが、優秀なIT人材を確保しやすいです。IT人材の育成に注力している国には優秀なエンジニアがいます。

また、インターネットの普及により情報格差がなくなり、各国の技術は各段と上がってきています。

3. 海外オフショア開発の3つのデメリット

3.1. 時差と近さ

オフショアリングの最大の欠点の1つは、時差です。 多くのオフショア会社は、クライアントとの時差が5 ~ 12時間以内であるため、オフショアパートナーに合わせて作業スケジュールを調整する必要のある場合があります。

さらに、オフショアパートナーがあなたの会社のタイム ゾーンに合わせて深夜勤務のスタッフを配置することを約束しない限り、オフショアスタッフからの応答を待たなければならなくなります。 これらの時間差により、プロジェクトの締め切りが大幅に遅れる可能性もあります。

また、オフショアリングパートナーを訪問することは 海外への移動距離、費用、時間を考えると難しいかもしれません。パートナーと定期的に会い、顔を合わせることが会社にとって不可欠である場合、オフショアリングはビジネスのニーズに合わない可能性があります。

3.2. コミュニケーションと言語の問題

別の国の会社と仕事をする場合、通常、チームのほとんどの人が英語を第 2 言語として話すと考えて間違いありません。

別の言語を母国語とする人と一緒に仕事をする場合、その人が英語を比較的上手に話せる場合でも、コミュニケーションが課題になる可能性があります。

ようするに、チームが英語を上手に使えるとしても、ネイティブ スピーカーとのコミュニケーションのようにスムーズにいくとは限らないのです。

3.3 文化的および社会的な違い

言語の壁を克服または最小限に抑えることができたとしても、海外チームの文化的および社会的慣習がに対応する必要があります。

文化的および社会的慣行の不一致は、複雑なビジネス上の問題に対する誤解につながる可能性があります。 

4. オフショア開発モデルサービス

オフショア開発会社は、会社の要件を満たすために特定のサービスも提供します。 サービスモデルは、顧客企業がオフショアチームから必要とする作業の種類に基づいて分類されます。

4.1 スタッフ増強

簡単な定型業務を実行するためにオフショア開発者を使用して社内スタッフの力を増強する必要がある場合です。スタッフの増強は通常、企業が物事を成し遂げるためにスタッフを迅速に必要とする場合に行われます。

顧客企業は開発者を直接管理します。 拡張されたスタッフは、自由にアイディアを考えることは出来ず、プロジェクに対しても多くの責任を負いません。

そこで、そのような場合は会社の現地スタッフがリーダーシップを発揮します。 増強されたスタッフは通常、プロトタイピング、日常的な開発、テストなどを扱います。

4.2 プロジェクトベース

このオフショア開発モデルでは、プロジェクト全体の責任がオフショアチームに与えられます。限られた予算と時間で、中程度から低い複雑さのプロジェクトを実行する必要がある企業に最適です。

開発中プロジェクトに多くの変更が必要になる可能性があると考えている場合は、別のモデルを使用することをお勧めします。

4.3 オフショア開発センター

このモデルは、作業量の多い長期プロジェクト向けです。長期間使用される複雑性の高いプロジェクトに最適です。これにより、顧客企業はプロジェクトの品質を維持しながらコストを削減できます。

このモデルでは、高度なスキルを持つ専任のチームがプロジェクトのために予約されています。彼らは常にプロジェクトを独立して管理し、日々メンテナンスを行っています。

5. 海外オフショア開発委託先国別ランキングと単価表

オフショア開発でベトナムが選ばれる3つの魅力

 ベトナムは、オフショア開発において日本と非常に相性がいい国です。ほかの東南アジアの国々には無いベトナムが持つ魅力をご紹介します。

5.1 政治の安定性

今回、世界中で蔓延した新型コロナウイルス感染症に対して、早期での鎮静化を可能にするほどの政治の安定度を誇っているため、国民の満足度も高く、安定した雇用を行うことが出来るでしょう。

ベトナムと日本との距離も比較的近く、時差はわずか2時間のため、就業時間の差もあまりなく、業務上リアルタイムでのやり取りを行うことが出来るので、効率的に開発を進めていくことが可能でしょう。

5.2 国を挙げて優秀なIT人材を輩出している

 オフショア開発を依頼する際、気になるのが委託先のITにおける実力です。ベトナムは ソフトウェア開発の歴史は浅いですが、国を挙げて優秀なIT人材を生み出す政策をとっています。 

ハノイ工科大学などの教育機関で専門性の高い教育を実施しているほか、国が理系大学出身者や学生を中心に、ITエンジニアとしての就職をサポートしています。

これらの政策のおかげで、ベトナムの国内エンジニア数は年々大幅に伸びています。 対して日本は、これからどんどんIT人材が足りなくなるといわれています。

オフショア 開発を通してベトナムの優秀なIT人材を確保できれば、将来の人材不足にも対応が可能です。 この人材不足への対策としても、ベトナムは人気を集めています。

 また、国が違うとライフスタイルやそれに伴う働き方にも違いが生まれます。 ベトナムの場合、日本と同じく朝早くから仕事を始める習慣があるので、日本とほぼ同じ感覚で連絡やコミュニケーションを取ることができます。

オフショア開発において、綿密なコミュニケーションは成功の鍵です。このことから、コミュニケーションをとる際の手間がほかの国より少ないベトナムは、 オフショア開発における日本との相性が非常に良い国だといえます。

5.3 親日でまじめな人柄

ベトナムがオフショア開発先として選ばれるのは、ベトナム人の人柄も関係しています。ベトナムは親日国家の一つでもあり、日本語教育や留学も行われています。日本の商業や文化にも理解があるため、開発における連絡やコミュニケーションも取りやすい国です。

また、国民性としてまじめで勉強熱心な人が多い国でもあります。 働き方も日本と共通する点が多く、仕事に対する意識のすり合わせもしやすいです。

日本人と仕事をする上での相性がいいという点も、ベトナムが オフショア開発の委託先 として選ばれる魅力の一つです。

6. 検討中の企業はオフショアを導入する流れについて

ここまで読んで、オフショアを使用する際の目的、メリット、長所と短所を理解しましたか。オフショアビジネスにリーチするには、Google検索や紹介など、さまざまな方法があります。いずれにせよ、オフショアで作業する場合は、次の手順を実行する必要があります。

6.1. リクエストの受信

オフショア開発を選択する際には、プロジェクトに関する問題、問題、および希望と期待をすべて伝えてください。

6.2. プロジェクトと見積もり

問題を受け取った後、オフショア企業は詳細な分析、市場調査、競合他社の分析を行い、最も完全な提案と見積もりを作成します。

6.3. キックオフプロジェクト

貴社とオフショアビジネスがプロジェクトを終了し、見積もって契約に署名した後、両者はプロジェクトの公式キックオフ セッションを行います。

6.4. 開発

プロジェクトの開発段階では、定期的な進捗追跡会議が行われます。オフショア開発チームが最善を尽くすことができるように 正直なご意見をお聞かせください。

6.5. テストと承認

プロジェクトの開発が完了すると、テストチームはソフトウェアのテスト フェーズに進みます。

6.6. 立ち上げと保守

プロジェクトの運用準備が整うと、オフショア企業はお客様の要求に応じてプロジェクトを引き渡し、引き続き保証と保守を行います。

7.まとめ

オフショア開発は、日本国内で深刻な問題となっているITエンジニア不足を補う手段として有益ですが、言語や文化の異なる外注先とのスムーズなコミュニケーションを取ることができるかがハードルになります。

言語の壁を乗り越えるようオフショア開発の企業にコミュニケーションを確保するためためのブリッジシステムエンジニアの人材がいます。そこで、遂行業務もスムーズに進められるでしょう。

オフショア開発については以下の記事で詳しく紹介しておりますので、興味のある方はぜひこちらの記事もご参照ください。

参照: 誰がオフショア開発を活用するべきか?その目的は?

オフショア開発をもっと詳しくしたければ、Miichisoftのお問い合わせまでお申し付けてください。

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