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【2023】VB.NETとは?特徴、将来性と活用シーンを徹底解説

VB.NET (Visual Basic .NET)はマイクロソフト社が開発・提供しているオブジェクト指向プログラミング言語です。.NET Framework上での開発に用いられ、Windows関連の開発に重用されてきました。VB.NETは最初から開発されたわけでなく、1991年にマイクロソフト社が開発したVisual Basicから始まり、2002年に誕生しました。

本記事で、VB.NETの履歴、特徴、近年の需要と今後の将来性、向いているアプリケーション開発を解説していきましょう!

1. 事前に.NETフレームワークの定義と構成から

.NET FrameWorkとは、​​マイクロソフトが提供する開発・実行環境です。主にWindows系のアプリケーションやWebサービスなどを開発することができます。

Windows7以降のコンピュータにはデフォルトとして.NET フレームワークを搭載しています。
基本的に.NETフレームワークは​​​​3つの要素から構成されています。

⑴ 共通言語ランタイム(英語:Common Language Runtime、略称:CLR)

NET Framework上で、サービスやアプリケーションを実行するための仮想マシンの名称である。 複数のプログラミング言語で作成されたアプリケーションを、さまざまなシステム環境において、その環境に固有の特性を考慮するために再作成することなく実行できるようにする。
.NET Frameworkでは、人が書いたプログラムを一度「共通中間言語(​​Common Intermediate Language、CIL)」に変換し、その中間言語を解釈してプログラムを実行します。その仕組みが共通言語ランタイムです。

⑵ 基本クラスライブラリ(英語:Base Class Library、略称:BCL)

クラスライブラリは、汎用性の高いプログラムを使い回しできるように、クラスとしてまとめたものです。

他にも多数のクラスライブラリが用意されているため、初心者が気づかないところで、開発効率を格段に高めてくれています。

例)Stringクラス、Arrayクラス、Charクラスなど

⑶ フレームワーク

クラスライブラリと異なり、処理の流れが実装されているものがフレームワークです。

.NET Framework自体がWebアプリケーションフレームワークとなっており、Webアプリケーションとして機能する枠組みを提供しています。

.NET Frameworkにおけるコードの流れ(Wikipedia)

2. Visual Basic .NET(VB.NET)とは?

Visual Basic .NET略称:VB.NET)は、マイクロソフト社が開発したオブジェクト指向言語です。Visual Basic(略称:VB)にオブジェクト指向の要素を加えつつ、「.NET Framework」に対応させていることからVBの後継言語とも言われています。

オブジェクト指向言語としてのVB.NETは、2002年に誕生しました。また、前身となるVB6.0以前のバージョンと互換性はありません。ちなみに、Visual Basic 6.0は2008年4月にサポートが終了し、統合開発環境をインストールできるWindows Vistaも2017年4月にサポートも終了しました。したがって、VB6.0からVB.NETへの移行が推奨されていることも覚えておきましょう。

2.1 VB(Visual Basic)とVB.NETの履歴

一般的な「VB」と「VB.NET」の定義はありますが、個々のエンジニアが全員VB.NETの歴史に詳しい訳ではありません。会話の流れでVBという単語が出てきた際は、どちらのことを話しているか意識しておくと誤解や認識違いを防げます。

年代バージョン備考現状サポート?※ 2023年度更新
1991年Visual Basic 1.0VBの初版。日本では発売されず。終了
1992年Visual Basic 2.0終了
1993年Visual Basic 3.0終了
1995年Visual Basic 4.0終了
1997年Visual Basic 5.0終了
1998年Visual Basic 6.0終了※ 2008年延長サポート終了
2002年Visual Basic .NET.NET Frameworkに対応開始終了
2003年Visual Basic .NET 2003.NET Framework 1.1 に対応。終了
2005年Visual Basic 2005.NET Framework 2.0 に対応。終了
2008年Visual Basic 2008.NET Framework 3.0 に対応。終了
2010年Visual Basic 2010.NET Framework 4.0 に対応。終了※ 2020年10月サポート終了
2012年Visual Basic 2012.NET Framework 4.5 に対応。2023年1月
2013年Visual Basic 2013.NET Framework 4.5.1 に対応。2024年4月
2015年Visual Basic 2015.NET Framework 4.6 に対応。2025年10月
2017年Visual Basic 20172027年4月
2019年Visual Basic 2019.NET Core対応に重点を置く。2029年4月

※ 通常、Visual Studio 2019 およびそれ以前は、10 年間サポートされます。その数字を覚えておきましょう。
参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/Visual_Basic_.NET

2.2 VB.NETの特徴とメリット

特徴・オブジェクト指向
・.NET系のアプリ開発ができ、汎用性が高い
・昔からある言語でネットに情報が豊富
・初めてプログラミングを学ぶ人におすすめの言語
メリット⑴ 開発環境の構築が簡単&無料で作れる
・VB.NETの開発環境は簡単に無料で構築可能です。・また2019年、マイクロソフト社が開発している統合開発環境「Visual Studio」を使えば、無料で開発環境が作れます。

⑵ 画面の作り方がシンプル
・通常だと言語の基本や構文などを学び、複雑なプログラムを組めるようになる必要があるため習得までかなりの時間と労力が必要となります。
・VB.NETには既にテキストボックスやボタンといった部品が備わっています。それらを組み立てるだけで簡単で高機能なシステムを作成することが可能です。

コードが書きやすさ
・構文終わりのセミコロン(;)が不要C#とかJAVAは構文の終端に「;」が必要ですが、VB.NETでは不要です。全ての構文の終わりに特定の文字列が必要な言語に比べて入力すべき文字列が少ないため、タイピングミスやエラーが減ります。
・全角・半角変換機能入力した文字を自動で変換してくれる機能が搭載されています。誤って入力した際に打ちなおす手間がないし、変換のための関数を使用する必要もありません。

2.3 VBとVB.NETに関わるよくある質問

Q1. VB(Visual Basic)はいつまで使えますか?

A1. 2008年までに全てのVisual Basicバージョン(VB1〜 VB6)のサポートが終了し、新規開発はできなくなります。Window 10で動作可能な実施環境を提供しているものの、提供期限は明確にしていないため、長期的に使わない方が良いです。

Q2. Visual Basicの最新バージョンは?

A2. VBの最終版は1998年にリリースされたVB6.0で、それ以後の新しいバージョンは開発されていません。 VBの後継となるプログラミング言語はVB.NETで、現在の最新バージョンはVisual Basic 2019(VB16)です。

Q3. Window 11で動作可能な.NET Frameworkのバージョンは?

A3. 何もインストールしていないWindows11のPCで.NET Framework4以降であれば、動作可能です。.NET Framework4未満であれば、別途、.NET Frameworkをインストールする必要があります。

3. 近年VB.NETの需要と今後の将来性

次に、VB.NETの需要と将来性について解説します。

3.1 最近Visual Basic .NET(VB.NET)の需要

Windows系の開発に強いVB.NETですが、最近ではJavaScript系のフレームワークが発達しているため、VB.NETを使用して一からシステムを作成する案件はあまり多くないと思われます。
とはいえ、既にVB.NETで開発されたシステムがある限り、システムの保守・改修といった案件で需要が高まることが予想されます。

プログラミング言語の人気を指標化したTIOBE(※)ランキングによると、
・2021年1月、8位に位置​していたが、
・2022年1月、8位→6位になり、ランクアップした。
・そして、2023年1月(記事作成の時点)、少し-0.10%減りましたが、まだ6位の位置になっています。

※ 参考:TIOBE 「Index for September 2023

2023年更新、TIOBEのプログラミング言語
新型コロナウイルスがあった時点、DX化や働き方改革のニーズが上がり、VB.NETのニーズも増大

3.2 今後VB.NETの将来性

VB.NETの将来性を端的に述べるならば「保守・改修案件の一部で根強く生き残るが、シェアは徐々に小さくなる可能性が高い」と言えます。

こうした傾向は、コールセンターシステムなどと言った金融業界、保険、官公庁など実績を重視する業界において未だ根強いのが実情です。したがって、VB.NETによって開発されたシステムがある限り、その保守・改修といった案件は発生するでしょう。
またVB(Visual Basic 6.0まで)で構築されたシステムをVB.NETへ移行させる動きも強いため、マイグレーション需要が見込める点も見逃せません。

一方で、オープンソース全盛の現代において、汎用性で劣るVB.NETが大幅にシェアを拡大することは難しいと判断されています。

4. VB.NETで活用シーン・向いているアプリケーション開発のポイント

Visual Basic .NETでできることは、ボタンやテキストボックス等、ユーザーが直接目にする部分の開発に適しています。各プログラムごとにまとまったコードになっているので、組み合わせるだけでプログラムを作ることができるのが大きな特徴です。
Excel、Outlook、WordなどのWindowsのアプリのプログラム構築も可能で、メールの件名や本文を条件によって分けて自動で返信をしたりなどもできます。

活用シーンとしては、Visual Basic .NETが使える統合開発環境として「Visual Studio」で開発されるアプリケーションの例を見てみるとイメージができます。
・WEBアプリの開発
・Windowsクラシックアプリの開発
・UWPアプリの開発
・Officeアプリケーションの拡張ツールの開発
・スマホアプリの開発
・3Dゲームの開発

これらのコーディングを担うことができます。しかし、基本的には上記で解説したユーザーが直接目にするユーザーインターフェースが得意分野となるので、ゴリゴリと裏側の開発を行うことには向いていないことは覚えておきましょう。

5. VB.NETエンジニア不足やレガシーシステムの改修ならMiichisoftに

今回は、.NET Frameworkの概要とVB.NETについての定義、特徴、市場の需要と今後の将来性などを紹介してきました。マイクロソフトのサポート期限に近づいて、かつコロナがあってからDX化、既存システムの機能追加・改修するニーズが増えてきます。

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